竹内元県議夫人による、立花孝志氏名誉棄損告訴に関する声明とコメント
竹内元県議のご夫人が、記者会見で述べられた声明文は以下になります。



また、記者会見で石森弁護士に代読していただいた郷原信郎のコメントは以下になります。
告訴代理人としてのコメント
弁護士 郷 原 信 郎
故竹内英明元兵庫県議会議員に対する名誉棄損(生存中の名誉棄損・死者への名誉棄損)の件で、そのご遺族竹内夫人の代理人として、立花孝志氏を被告訴人とする告訴状を、本年6月、兵庫県警察本部に提出しました。
昨年11月の兵庫県知事選挙の際、被告訴人の発言を契機として、竹内英明氏に対して、SNS上等で、様々な誹謗中傷が行われたことが、同氏の県議辞職、そして、今年1月18日に死亡されるに至ったことの大きな原因になったものです。
しかも、被告訴人は、英明氏の死亡直後にも、「竹内さんは警察で任意聴取を受けており、逮捕されることを苦にして自殺した」などの全くの虚偽の発言を行って、死者の尊厳を傷つけ、名誉を著しく侵害する発言をSNS上で行いました。
ご遺族は、このような被告訴人の一連の言動に対して激烈な被害感情を持つ一方で、表立った行動を起こすことで再び批判にさらされ、攻撃されることへの恐怖があり、告訴を躊躇されていましたが、英明氏の突然の死による衝撃、心痛の中、悩みに悩んだ末に、最終的に、被告訴人の名誉棄損行為に対する告訴を決断されるに至りました。
私は、本年5月以降、ご遺族の竹内夫人から、告訴について相談を受け、何回かお話を重ねてきましたが、告訴の決断をされたことを受け、代理人弁護士として、兵庫県警および、告訴事件送付後の捜査処分を担当する神戸地検担当検察官とも連絡調整を重ねたうえで、告訴状を作成し、兵庫県警に提出するに至りました。告訴状は、既に、6月30日に受理されています。
告訴事実のうち、英明氏の死亡後の「死者の名誉棄損」については、刑事処罰の事例が過去にないこともあり、起訴のためには、法律上の問題点をクリアーする必要がありますが、本件は、英明氏の死亡直後に、「明らかに虚偽の事実」をSNS上等で流布して、ご遺族の死者に対する敬慕の念を著しく害した行為であること、発言内容が虚偽であったことが県議会での県警本部長の答弁等によって客観的に明らかになっていることなど、極めて特異な事案であり、適切な捜査が行われることにより、死者の名誉棄損罪の立件・起訴も十分可能であると判断したものです。
あいにく私は7月中旬から悪性リンパ腫で緊急入院をし、弁護士としての活動ができない状況となったため、石森雄一郎弁護士に、告訴後の告訴人代理人としての対応等をゆだねることにしました。
その後、同告訴事件の警察捜査の進展や、報道各社の動向を受け、告訴人の竹内夫人も出席した記者会見で告訴を公表することになったとの連絡を受けました。本来、会見に出席し、ご遺族をサポートする立場でありながら、それが行えず、誠に心苦しい限りです。
今後、兵庫県警において、神戸地検との連携協力のもとで適切な捜査が行われ、神戸地検において、厳正な処分が行われることを期待しています。
昨年11月の知事選挙以降、斎藤派と反斎藤派による分断対立が続いていることはご承知のとおりですが、本件告訴は、そのような対立構図とは一切無関係です。竹内夫人が本件告訴に至ったお気持ちは、会見冒頭の声明のとおり、遺族の心の中に生き続けている夫の尊厳を守りたい、それによって御遺族の尊厳をも守りたい、という純粋な遺族としての心情に尽きるものです。本件告訴を、対立構図に関連づけてとらえることは、御遺族の真意とは全く異なるものです。その点には強くご留意頂きたいと思います。
また、これまでの経緯からは、本件告訴への反発不満から、被告訴人側で御遺族を傷つけるような言動や発信が行われる懸念も払拭できません。そのような言動が行われた場合、万が一にも、それに同調するような発信や拡散が行われることがないことを切に願っています。
以上
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