自分史・長い物に巻かれない生き方⑥

犯人を「自白させる」というのはどういうことなのでしょうか。
郷原信郎 2022.10.20
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前回も書いたように、初めて経験する検察官の仕事は新鮮で刺激的でした。

「独任制の官庁」と言われ、一人ひとりが独立した権限を持ち、新任検事であっても、担当事件が割り当てられると、自分で取り調べを行って、起訴・不起訴の処分を決め、自分の名前で起訴状に署名するという仕事は、それまでのサラリーマン時代や、司法修習生時代とは違う充実感がありました。

公判部でも、最初の一回だけは、指導係検事が一緒に公判立会(こうはんりっかい)をしてくれましたが、それ以降は、すべて一人で立ち会いました。

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