自分史・長い物に巻かれない生き方⑥

犯人を「自白させる」というのはどういうことなのでしょうか。
郷原信郎 2022.10.20
サポートメンバー限定

前回も書いたように、初めて経験する検察官の仕事は新鮮で刺激的でした。

「独任制の官庁」と言われ、一人ひとりが独立した権限を持ち、新任検事であっても、担当事件が割り当てられると、自分で取り調べを行って、起訴・不起訴の処分を決め、自分の名前で起訴状に署名するという仕事は、それまでのサラリーマン時代や、司法修習生時代とは違う充実感がありました。

公判部でも、最初の一回だけは、指導係検事が一緒に公判立会(こうはんりっかい)をしてくれましたが、それ以降は、すべて一人で立ち会いました。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、7487文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

誰でも
今週のYouTube「令和の政治動乱」「自維連立協議の舞台裏」
誰でも
「党人事空白」で連立協議は困難~多党化への不適応が招いた“自民党の危機...
誰でも
「公明連立離脱」で“高市新政権は挫折、内閣総辞職の理由は消滅、石破首相...
誰でも
今週のYouTube「石破降ろしの結末」「エジプト労働者問題」
誰でも
公明党が“連立離脱の刃”で求める「企業団体献金の受け皿」適正化と「横浜...
誰でも
今週のYouTube「高市氏だけはダメ!」「小池都知事とエジプトの深い...
誰でも
今週のYouTube「斎藤知事事件3連続記事」
誰でも
斎藤元彦氏公選法違反事件、代理人説明の不合理性と71万5000円支払い...