自民・西田議員、ウクライナ批判で虚偽発言、「玉川発言」を批判する資格はあるのか
西田議員はテレビ朝日に不当な政治介入をすべきではありません。
郷原信郎
2022.10.09
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「羽鳥慎一モーニングショー」のレギュラーコメンテイター玉川徹氏が、安倍元首相の国葬翌日の9月28日の番組で、菅義偉前首相の弔辞に関して「電通が入っていますからね」と発言したことについて、実際には、電通は国葬に一切関わっていないことが判明し、翌日の番組で玉川氏が訂正・謝罪、その後、テレビ朝日から10日間の謹慎処分を受けました。
今回の玉川氏の発言については、テレビ朝日において、「電通の関与」が真実ではなかったことについて訂正・謝罪放送が行われ、放送法上の対応としては十分だと考えられますが、それに加えて、玉川氏に対して10日間の謹慎処分、番組関係者に対しても社内処分が行われました。
意図的な虚偽または捏造報道の疑いがあるというのであればともかく、誤解によって真実ではない発言を行ったというだけで、出演者の「社員個人」が責任を問われるというのは、過去に殆ど例がないのではないでしょうか。そのような処分が当然のように行われるようになれば、放送の現場は萎縮し、積極的に真実に迫ろうとする報道や番組制作自体が困難になってしまいます。