自分史・長い物に巻かれない生き方③
論文試験での出来事、修習生時代の「危機対応」とは?
郷原信郎
2022.09.05
サポートメンバー
前回の「自分史・長い物に巻かれない生き方②」で、法学教育を受けたこともない私が、なぜ司法試験に短期間で合格できたのか、ということに関して、論文試験で、「法律の基本原理」と「条文の趣旨」を持ち出して論理展開していく「基本に忠実なバットスイング」が最も合理的な方法だと自分に言い聞かせていたこと短期で合格してそのノウハウを受験生に教える姿を思い描きながら勉強していたことをお話しました。
《不運に見舞われたら、人が一生に与えられる運の量は同じ、不運に遭ったということは、その分、運を将来に蓄積したと受け止めれば良い》
という考え方で試験に臨んだこと、司法試験に合格した後、司法研修所に入所するまでの期間、司法試験受験時代にイメージしていた通りに「司法試験超短期合格者」として、受験生の指導をした際にも、その「不運を『運の蓄積』と受け止める」という考え方を語っていたということも話しました。